血管新生・微小循環観察装置

血管新生


血管がはえていく詳細なメカニズムはまだわかっていません。血管新生のメカニズムがわかれば再生医療・組織工学は大幅に発展します。今の再生医療では作り出した組織に血管をはやすことができないために薄いシート状の組織か、骨や歯など血管を必要としないものに特化しています。血管のメカニズムを調べるために、生体内でどのように血管が生えていくかというのを調べています。血管が生える足場と、それを観察するカメラから構成するデバイスを作製して体内に埋めて、長期間観察しています。



微小循環


当研究室で発明された波動ポンプという特殊な血液ポンプは拍動流と定常流どちらもつくりだすことができます。拍動流とは自然の心臓と同じようにドクンドクンいう流れをもち、定常流は常に一定の流れを持つ血流で自然界には存在しない血流です。この自然ではない血流であるが人体にどのような影響があるかを調べるために、毛細血管での血流を観察しています。定常流と拍動流でどのような違いがあるか、埋め込んだカメラと波動型人工心臓を用いて生体の不思議を解明しようとしています。

 

新生していく血管の様子

血管新生・微小循環観察装置